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2013年2月16日 (土)

糖尿病性腎症研究グループ (2013/02/16)

糖尿病患者の増加に伴って糖尿病性腎症による糸球体硬化から腎不全・透析へと至る患者数は増加の一途にあり、社会問題化しています。臨床的には、早期糖尿病性腎症患者をスクリーニングし、予後を推定するためのさらに敏感なバイオマーカーの開発が急務であり、世界中の研究者が早期鑑別・予後推定診断法の開発に凌ぎを削っています。

Fig1

新規診断用マーカーの発見
糖尿病性腎症の診断においては、微量アルブミン尿が早期診断マーカーとして
広く使用されていますが、日内変動が大きい点や予後推定の有用なマーカーとなっていない点などまだ多くの問題をかかえています。
本研究グループリーダーの湯澤教授は、前任地において腎疾患の有効なバイオマーカーとして、成長因子ミッドカインを発見し、さらに最新の一斉解析技術を腎疾患分野に導入して、各種腎疾患の診断法の開発研究に精力的に取り組んできました。
本学に赴任後も学内外の研究者と共に、これまでに世界中で報告された既存腎疾患バイオマーカー群の大量一斉検証と最新の超微量免疫分析技術を応用した実用的診断法の開発に取り組んで、日本人糖尿病性腎症患者に対して真に有効な早期診断法を開発すべく研究を遂行しています。
【共同研究先】
北海道大学大学院工学研究院  生物計測化学研究
金沢大学医薬保健研究域医学系腎臓内科学講座
名古屋大学大学院医学系研究科腎臓内科学講座
慶應義塾大学先端生命科学研究所
藤田保健衛生大学医学部内分泌内科学
藤田保健衛生大学医学部臨床検査科
【Publications】
Hirayama A, Nakashima E, Sugimoto M, Akiyama S, Sato W, Maruyama S, Matsuo S, Tomita M, Yuzawa Y, Soga T., Metabolic profiling reveals new serum biomarkers for differentiating diabetic nephropathy., Anal Bioanal Chem. 404(10):3101-9, 2012
Yamamoto J, Sato W, Kosugi T, Yamamoto T, Kimura T, Taniguchi S, Kojima H, Maruyama S, Imai E, Matsuo S, Yuzawa Y, Niki I. Distribution of hydrogen sulfide (H(2)S)-producing enzymes and the roles of the H(2)S donor sodium hydrosulfide in diabetic nephropathy.,  Clin Exp Nephrol., 2012 Aug 8. [Epub ahead of print]
湯澤由紀夫. 生活習慣病とガスメッセンジャー. Therapeutic Research. 2012; 33(2): 207-8.
林宏樹, 湯澤由紀夫. 【これから期待できるバイオマーカー】 AKIにおけるバイオマーカー. 腎と透析. 2011; 70(2): 163-70.

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